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2014.12

  • アメリカ
  • モバイル
FCC技術諮問委員会、スマートフォン窃盗問題に関するレポートを発表

FCCの技術諮問委員会(TAC)は、12月4日、増加するスマートフォン窃盗に関するレポート「Mobile Device Theft Prevention」を発表した。携帯電話業界に対して、司法当局やその他のグループと協力し、盗まれたスマートフォンの利用を困難にすることで窃盗を抑制するよう呼びかけた。

同レポートは、FBIや警察署など司法当局のデータを基に、2013年に米国内で発生した窃盗・強盗事件の10%以上にモバイル端末が関連していると推定。トム・ウィーラーFCC委員長は、同諮問委員会会合で、スマートフォン窃盗を国による対策が必要な「国家の問題」と位置付けている。

TACは、窃盗を防止する上で大きな障壁となっているのは、データの不足に加え(現時点でスマートフォン盗難に関する正式なデータは存在しない)、携帯電話事業者がアクティベーションやサービスに持ち込まれた端末が盗まれたものかどうかの確認を義務づけられていないことにあると指摘。

また、盗まれた端末を追跡するために作られたデータベースがすべての携帯電話事業者に利用されておらず、司法機関の間でもその利用が広がっていないことも問題視。TACは、その上で、盗まれた端末を遠隔的にロック、あるいは全てのデータを抹消できるようにする「kill switch」のような機能やソフトウェアの搭載を、携帯電話事業者に義務付けることを勧告。また、端末固有の識別番号をユーザーと結び付けて窃盗犯が利用できないようにすることも提案している。