2012.08.06
【オランダ】ポストNL、USO履行にかかる正味費用の補償をOPTAに申請
郵便物数の減少に伴って、ユニバーサルサービス義務(USO)の履行にかかる正味費用が増加していることから、ポストNL(PostNL: 旧TNTポスト)は、2011年に発生した同費用の補償をオランダ郵便電気通信庁(OPTA)に申請した。
書状数が減少しているにもかかわらず、ポストNLは、法律で決められた週6日配達サービス、郵便差出箱1万9,000個、および広範な郵便局網を維持するための費用を負担しなければならない。
『郵便指令(Postal Directive)』と『2009年郵便法(Postal Act 2009)』は、USO履行にかかる正味費用を補償する仕組みを定めており、ポストNLはこの費用を1億700万~1億2,500万ユーロと見積もっている。USO履行にかかる正味費用は、郵便物数が減っているにもかかわらず、法定のサービス水準が以前と変わらないために増加している。
(postNL 2012年7月4日等)
(ひと言)
OPTAは今後、ポストNLの申請内容を審査する。正味費用が確定すれば、この費用は、オランダ国内で営業する郵便会社に振り分けられる。ただし、USOに該当しない郵便サービスも行っていることから、ポストNLもこれらの郵便会社に含まれる。