2011.08.10
【英国】ポストコム、ロイヤルメールのネットワーク開放義務の暫定的な免除を公開諮問
2011年6月15日にロイヤルメールは、インワードメールセンターを除くすべての郵便ネットワーク拠点での接続義務を免除するよう、ポストコムに対し申請を行った。その理由として、将来のアクセス体制を検討している不確実な状況下で新たなネットワーク接続を開始することは、ロイヤルメールと接続を希望する事業者の双方にとってよくないということを主張している。
ポストコムとしては、ロイヤルメールの申請を容認できると考えているものの、利害関係者に意見提出の機会を設け、その結果を踏まえて最終判断を行うこととした。
なお、新たなアクセス体制への完全移行は2012年春となるが、移行に向けた諸手続の中で接続事業者からの包括的な意見を募る機会を設ける予定である。
（Postcomm 2011年7月8日等）
（ひと言）
ロイヤルメールは、その郵便免許9条においてネットワーク接続の申請を受けてから3か月以内にネットワーク提供を開始しなければならないこととされている。しかしながら、郵便サービス法が成立し、郵便ネットワークのアクセス開放の見直し（Access Review）が進められている状況にかんがみ、当該義務の暫定的な免除を承認してもよいとポストコムでは考えている。