2011.09.01
【ニュージーランド】ニュージーランド・ポスト、2010/11年度末決算を公表
ニュージーランド・ポストは、大地震や景気低迷、国際事業売却などの影響を受け、2010/11年度末決算で赤字に転落した。
ニュージーランド・ポスト・グループ(New Zealand Post Group)の2010/11年度(2010年7月1日から2011年6月30日までの1年間)の純損益は、前年度の130万ニュージーランド・ドルの黒字から一転して、3,560万ニュージーランド・ドルの赤字となった。営業損益も、前年度の4,740万ニュージーランド・ドルの黒字から、2,500万ニュージーランド・ドルの赤字へと転落した。
2010/11年度の赤字の原因となったのは、ニュージーランド地震の被害額2,910万ニュージーランド・ドル、傘下のオーストラリア持株会社パーセル・ダイレクト・グループ(Parcel Direct Group: PDG)の一部売却に伴う評価損3,500万ニュージーランド・ドル、キウィバンクの貸倒引当金増加額6,700万ニュージーランド・ドル、および同行の組織再編費用1,230万ニュージーランド・ドルなどだった。
(New Zealand Post 2011年8月26日等)
(ひと言)
前年度(2009/10年度)のニュージーランド・ポスト・グループの決算は、競争激化や郵便物数の減少、巨額の損金(一時経費)計上などが原因で、純利益を2008/09年度より98%も減らし、127万ニュージーランド・ドルだった(2008/09年度は7,810万ニュージーランド・ドル)。