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物流ワールドニュース

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2011.04.30

  • オランダ

【オランダ】TNTポスト、独立後の新社名を発表

 TNTポスト(旧オランダ・ポスト:TPG)は、2011年5月末にTNTグループから独立するにあたり、社名を「ポストNL(PostNL)」に変更。
 TNTは2010年12月、グループとして発揮できる相乗効果が限定的だとして、郵便事業部門とエクスプレス事業部門とを分離して別会社化すると発表した。
 2011年5月25日の株主総会で承認され、TNTポストは5月31日付でTNTグループから正式に独立し、社名を変更した。同社は独立・社名変更後も、オランダ王室から引き続き「ロイヤル」の称号を授与される。
 ポストNLは、社名変更後もこれまでと同じイメージカラー「オレンジ」を使用し、5月31日から、車両や職員の制服、郵便局などに「ロイヤル・ポストNL(Royal PostNL)」の文字を入れることにしている。
 オランダ国外では、社名変更の手続が遅れる見込み。
(TNT 2011年4月7日等)

(ひと言)
 オランダでは、2010年4月に郵便市場が完全開放され、一部残っていた独占分野も消滅した。
 旧オランダ・ポスト(TNTグループ)はそれに先立つ2006年、政府の保有する株式をすべて放出し、完全民営化されていた。同社の大株主となったカナダや米国のファンドは、郵便事業の業績悪化に伴い、2009年12月、TNTに対して業績が落ち込んでいる郵便事業を分離するよう要求。TNTは2010年8月、低迷する郵便事業をエクスプレス事業から切り離すことを決定した。
 今回、分離を行うとともに、ポストNLとTNTエクスプレス両社はユーロネクスト・アムステルダム証券取引所に上場した。
 現在は、ポストNLがTNTエクスプレスの株式29.9%を保有している(ポストNLはこの株式を徐々に売却して、売却益で郵便事業の債務を返済し、余剰資本を株主に還元する予定)。TNTエクスプレスは、「当社が敵対的買収の標的になるとは考えていない」としているが、競合会社と何らかの交渉をする可能性については言及していない。