2012.03.02
【インド】UAEのEtisalat、インドのモバイル市場から撤退を表明
UAEのキャリアEtisalatは、2月22日、インド最高裁による2Gサービス免許取消し判決を受け、インドにおいて同社が45%出資するモバイルキャリアEtisalat DB(旧Swan Telecom)のネットワークとサービスの運営を停止すると発表した。インド最高裁は2月初頭に、2Gサービス免許不正交付問題に絡み、2008年以降に付与された2Gサービス免許全122件の取消しと再交付を命じる判決を下した。Etisalat DBが関与する免許は全部で15件となっている。同社では、全ての利害関係者の利益を守るためと、インドの通信分野が急激に変化し依然として不透明であり、これ以上のコスト負担を避けるため、今回の撤退を決定したという。今後、インド市場においてオークションと通信政策が透明性を持って実施され、法的・制度的な確実性と安定性が生じた場合には、将来的に再参入するとしている。また、同社は、最高裁の判決は同社がインド市場に参入しSwan Telecomの買収を検討するずっと以前に起こった出来事を基に判断されたものであるとの見解も表明している。