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2012.08.02

  • 英国

【英国】Ofcom、4Gサービス向け周波数帯の具体的な入札方針を発表

 Ofcomは、7月24日、4Gサービス向け周波数帯の入札計画を発表した。開放される帯域は800MHz帯と2.6GHz帯の合計250MHz。ちなみに現在、携帯電話サービスに利用されている周波数は全体で333MHz。2000年の3G周波数入札で開放された周波数より約80%多く、今回の入札がモバイル向け周波数の入札では最大規模となる。800MHz帯はデジタル放送移行に伴う周波数再編で得られる周波数帯で、カバーエリアの拡大に活用される。一方の2.6GHz帯は、特に大都市でのデータ需要に対応し、より高速な通信サービス提供に活用される。

 免許条件では、800MHzの場合、2017年末までに携帯電話サービスを国内の大都市、中都市、農村部全域で提供、並びにモバイルブロードバンドサービスを人口の98%が屋内で受信できるようにする必要がある。また、各オペレーターはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドのいずれの地域においても人口の95%に対し屋内での携帯電話サービスの利用を可能とする義務が課される。屋外カバレッジは人口全体の98~99%となる見込み。なおOfcomは、競争促進には少なくとも4社が4Gサービスを全国的に提供する必要があると考えており、そのため4社目に対しては最低限の周波数を確保すると決定した。入札時期についてOfcomは出来るだけ早く実施したいと考えており、今後入札規則や今回の決定を実行する法規制を整備する計画であるが、入札プロセスを年内に開始し、来年の早い時期に有望応札者の審査開始を見込んでいる。順調に進めば事業者は来年半ばには4Gネットワークを構築し、来年中に4Gサービスを提供可能になると予測している。