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2012.08.02

  • 米国

【米国】グーグル、カンサスシティで超高速ネットワークを提供開始

 グーグルは、7月26日、ミズーリ州及びカンサス州の両カンサスシティで今年末から超高速インターネット/TVサービスを提供することを正式に発表した。同社はCATV事業者等ライバルと同等の料金で100倍高速なインターネット・サービス、500時間の番組を録画できるTVサービスを提供するという。グーグルのパトリック・ピシェットCFOは米国インターネット・サービスの平均速度が5.8Mbpsと他の先進諸国の数分の1にしか過ぎないとし、米国のインターネット・サービスは2000年から大して進歩していないと指摘。BTIGリサーチのアナリスト、リッチ・グリーンフィールド氏はこのような状況で提供されるグーグルの新サービスがカンサスシティで操業するCATV事業者にとって大きな脅威になり得ると見る。

 同社の「Google Fiber」計画は今のところカンサスシティだけに限定されているが、情報筋によると同社内部ではベライゾンのFiOSサービスが提供されていない地区への進出も検討されているという。グーグルが提供するTVサービスには、タイム・ワーナー系列のHBOや、ESPNを提供するウォルト・ディズニー系列、Foxを提供するニューズ・コープ等のチャンネルは含まれていない。また、グーグルは、他のケーブル事業者が提供するような電話サービスも提供していない。グーグル広報によると、TVパッケージのラインアップは今後さらに拡大される予定。グーグルが提供する超高速インターネット接続サービス及びHDTVサービスは月120ドル(約9,384円)で提供され、500時間分の番組を録画できるDVRや、リモコンとしてNexus 7タブレット端末も提供される。なお、高速インターネット接続だけの場合は月70ドルで、オンライン上のファイル共有スペースも提供される。今後、グーグルは、下り最高5Mbpsのインターネット接続サービスを無料で提供する予定で、この利用に際しては、初期費用300ドルが必要となる。