2012.11.02
【インド】印政府、11月実施の2G周波数オークションの事前資格審査で全申請者を承認、テレノールが出資するTelewingsも参加
インドにおいては、2G周波数の不正交付問題に絡み、2012年2月に最高裁が免許の取り消しと再交付を命じる判決を下した。政府はこれを受け、この11月に2G周波数オークションを実施する準備を進めており、11月12日に1800MHz帯の入札が実施され、終了してから2日後に800MHz帯が実施される予定となっている。
この流れのなかで、通信IT省・電気通信局(DOT)は10月28日、予定されている1800MHzと800MHz帯の周波数オークションの申請者に関する事前資格審査を実施し、全事業者を承認した。1800MHz帯の申請者は、Bharti Airtel、Idea Cellular、Vodafone South、Telewings Communications Services(テレノール)、Videocon Communicationsの5社。800MHz帯はTata Teleservices、Videocon Communicationsの2社。
なお、ノルウェー通信最大手テレノールは、これに先立つ10月26日に、移動体子会社Telewingsを介し、Lakshdeep Investments & Financeとパートナーシップ契約を結んだ。Lakshdeepは実業家Sudhir Valia氏が経営支配する投資会社であり、テレノールとの契約に従い、Telewingsの一定割合の株式を取得する。テレノールは、当該オークションで成功を収めた場合、Telewingsの株式の74%(インドの外国投資規則で許される最大割合)を所有することになっている。以前にインドで設立したジョイントベンチャーUnitech Wireless(Uninor)の全資産はTelewingsに移される予定となっている。その一方で、ロシア政府は、通信事業者システマのインドでの2G免許が回復されない場合、国際的仲裁を求めていくと発表している。