2011.12.12
【中国】工業情報化部、第13次五ヵ年規画（2016－2020）期間にモノのインターネット産業規模が1兆元を突破と予想
飛象網の報道によると、工業情報化部科技司の聞庫司長は、2020年までに中国はモノのインターネットの産業化に対して累計3億8,600万元（約47億円）の資金を投入する予定で、第13次五ヵ年規画（2016－2020）後期にはモノのインターネット産業の規模が1兆元（約12兆円）を超えるとの予想を明らかにした。聞氏によると、現在、モノのインターネット産業は、一定の規模、技術及びアプリケーションの基盤があり、2010年時点センサー市場の売上高が400億元（約4,900億円）超、RFID市場の規模が100億元超、M2M端末台数が500万台以上であり、モノのインターネットの主たるアプリケーションとなっている。しかし、中国はセンサー及びRFIDに関する技術・産業、ハイエンドソフト等の面で依然として外国と一定の格差があるという。
なお、中国でのモノのインターネット産業発展へ向けた課題について、聞氏は、技術標準がないことの他、産業チェーン発展の不均衡も指摘している。具体的には、3電気通信事業者の他、華為技術（Huawei）、中興通訊（ZTE）等が存在しているが、他方でチップメーカー、センサーメーカー等は不足していると述べている。