2011.12.12
【EU】欧州委員会、電子書籍販売をめぐる反トラストの疑いで欧米の出版大手5社の調査を開始
欧州委員会は12月6日、電子書籍販売をめぐる反トラスト規則違反の疑いで、欧米の国際的な出版社に対する調査を開始した。同委員会は、Hachette Livre(仏)、Harper Collins(米)、Simon & Schuster(米)、Penguin(英)、Verlagsgruppe Georg von Holtzbrinck(独)の5社が、米アップル社と法律に抵触するような協定を結び、欧州経済領域における電子書籍販売の競争を不当に妨げたと見ている。加えて、上記5社が電子書籍の小売り業者と結んだ販売代理店契約に関しても調査も行っていく。今後、欧州委員会は、一連の行為がカルテルやビジネス妨害行為の禁止を定めたEUの反トラスト規則(EU競争法)に抵触していないか検証を行っていく。