2012.02.03
【韓国】2020年までに600MHz幅の新規周波数を発掘するモバイル広開土プラン発表
放送通信委員会(KCC)は1月20日、2020年までに600MHz幅以上の周波数を段階的に発掘する「モバイル広開土(こうかいど)プラン」を決定。広開土とは、高句麗で領土を拡大した広開土王にちなんだネーミング。韓国では2010年からのスマートフォンの急速普及によりモバイル用周波数が逼迫しており、新規周波数の追加割当てが喫緊の課題となっている。2013年には700MHz、1.8GHz、2.1GHzの3帯域170MHz幅を確保する計画で、今年末までに割当方法を決定する。用途をめぐって通信・放送の両陣営の綱引きとなっている700MHz帯については108MHz幅を回収し、40MHzをまず移動通信用に分配し、残りをデジタル転換及び融合技術の発展という趨勢を総合的に考慮し、追って利用計画を策定することにし、結論を先送りした。2016年までを目途とした中期的スタンスの2.6GHz、2GHz、3.5GHzの帯域では隣接国と干渉調整、世界的趨勢を考慮しながら230MHz幅を確保する計画。モバイル広開土プランで新規周波数が割り当てられれば、事業者間で40MHz幅以上の広帯域サービス競争が促進され、通信サービスの品質改善が期待される。