2012.06.13
【南アフリカ】南ア政府、固定最大手テルコムの株式20%の韓国KTへの売却計画承認拒否へ
南ア固定通信最大手テルコムは6月1日、韓国の総合通信最大手KTとの戦略的提携計画が内閣の支持を得られなかったと株主に報告。KTがテルコム株の20%を約3億1,400万米ドル(約245億3,900万円)で買収するという仮契約が5月に結ばれており、南ア政府の許可が待たれていた。テルコムは、両社間の取引に関する提案が5月30日の閣議で検討され、承認しない決定を下されたということを通信大臣から知らされたという。テルコムは、この閣議決定と影響に関して今後も通信大臣と協議すると株主に報告している。
政府はテルコム株を39.8%所有している。これに対し、韓国政府がKT援護に乗り出している。南アを訪問中の放送通信委員会のキム・チュンシク常任委員が6日に南ア通信大臣と会談し、テルコム株買収案件は最初に南ア側から持ちかけた提案であり、国際社会の信頼を失わないためにも原案通りテルコム株買収を承認するよう要請している。