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ICTワールドニュース

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2012.10.23

  • 国際

【国際】ITU、世界各国のICT指標をまとめた報告書「情報社会の評価2012」を公表

 ITUは10月11日、世界各国のICT指標をまとめた年次報告書「情報社会の評価2012(Measuring the Information Society 2012)」を公表した。ICTの発展度を示すICT開発指標(IDI:ICT Development Index)では、韓国が155か国中1位となった。2位以降はスウェーデン、デンマーク、アイスランド、フィンランドと続き、上位10か国のうち8か国は欧州が占めた。なお、残りの1か国は日本(8位)であった。IDIの上位30か国は高所得国であり、所得とICTの発展の相関が浮き彫りとなった。

 通信サービスの料金動向については、関連指標のIPB(ICT Price Basket)を参照すると、固定電話、携帯電話、固定ブロードバンドの一連の通信サービス料金は2008年から2011年の間で30%低下しており、固定ブロードバンドに至っては75%の低下となった。先進国と途上国の比較では、先進国は大きな料金の変動を見られなかったが、途上国の料金は二桁の割合の低下となった。

 報告書では市場発展の見込みについても言及している。モバイル部門では途上国の成長が顕著で、携帯電話の加入数は二桁の成長を見せ、モバイル・ブロードバンドは前年比78%増となった(先進国のモバイル・ブロードバンドの伸び率は前年比40%であった)。世界経済との関係ではICT部門は経済成長に貢献しており、2010年の貿易では輸出の12%をICT関連商品が占めた。また、同年の電気通信サービスの売り上げは1兆5,000億米ドル(約117兆円)に達し、世界GDPの2.4%に相応する。電気通信分野への投資は世界の総固定資本形成(総設備投資費)の2%にあたる2,410億米ドルであった。