2012.10.23
【EU】グーグルの新プライバシーポリシー、EU各国のデータ保護当局が改善を要請
EU加盟27か国の内、24か国とクロアチア、リヒテンシュタインのデータ保護当局は、10月16日、連名でグーグルに書簡を送付した。その書簡で、ユーザーの権利を保護するため、同社が導入した新たなプライバシーポリシーを改善するよう要求した。グーグルが、2012年3月に導入した新たなプライバシーポリシーの合法性・公平性については、EUを代表してフランスのデータ保護当局、CNILが主導的役割を果たしている。今回の書簡で各国データ保護当局は、グーグルがそれまで自社サービスのそれぞれについて運用していた60以上のプライバシーポリシーを1つにまとめ、各サービスのユーザー情報も統合したことについて、「これだけ大規模に個人データを統合することはプライバシーに対する大きなリスクになる」と批判した。位置情報、クレジットカード情報を含む個人データの用途についてユーザーに説明する手段など12点の改善策を提案。各サービスからのデータを統合する手段や目的についても説明するよう求め、データを統合する場合はユーザーの事前の同意を得るべきとしている。