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ICTワールドニュース

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研究員が日々収集・作成する情報の中から、現在日本での関心度が高いと考えられる、米・欧・アジアをはじめとした世界の主要なICT関連ニュースをセレクトして定期的にホームページに掲載していきます。

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2012.06.04

  • 韓国

【韓国】世界で存在感を増す韓国携帯メーカー-サムスン電子は世界市場で三冠達成。パンテックとLG電子の熾烈な2位争い‐

 サムスン電子のスマホの快進撃が止まらない。5月に発表された市場調査会社各社の調査結果によると、2012年第1四半期は、サムスン電子が世界市場での携帯電話販売台数シェア、スマホ出荷台数シェア、LTE対応スマホシェアでそれぞれ首位となり、三冠を達成した。特に、世界携帯電話販売台数シェアでは1998年からずっと首位であったNokiaが初めて首位の座を明け渡した。
 
 5月29日から欧州・中東アフリカ28か国で、現在一番注目されているサムスン電子の戦略スマホGalaxy SⅢが発売開始された。7月までに145か国296社から発売予定であるが、既に前注文が1,000万台を超え、iPhone5の発売までにどこまで売り上げを伸ばすかが大きく注目されており、当分サムスンの独走態勢が続きそうである。一方、LG電子はスマホで苦戦が続いており、韓国国内スマホ市場では、中堅メーカーのパンテックが、この2年に累積550万台を販売し、LG電子を抜いてスマホで不動の二番手の位置を固めたことを5月24日に発表。LG電子の最近2年間のスマホ販売台数は500万台に少し満たないラインであった。
 
 パンテックは2010年4月に初めてのスマホSiriusを発売し、同年中に約100万台のスマホを発売してから、2011年もその勢いは衰えなかった。パンテックの好調の理由は、フィーチャーフォン・ラインナップを最初に果敢に整理し、新製品はすべてスマホにするスマホ・オールイン戦略に思い切って切り替えたこと。今年7-9月期にはクアドコア・プロセッサーと2GB RAM搭載の最上位モデルを発売し、サムスン、LGと正面勝負する。海外ではLTEの展開が速い米国、日本を中心に積極的に事業展開している。サムスン、LGだけでなく、パンテックを加えた韓国メーカー3社の今後の動向に注目する必要がある。