報道資料

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P2P技術を利用した多人数型同時配信実験について
〜「BBブロードキャスト」でCS放送などで人気の専門チャンネルを同時配信〜

平成19年12月20日
P2Pネットワーク実験協議会


 総務省が支援するP2Pネットワーク実験協議会※(会長:東京大学大学院 浅見徹、事務局 財団法人マルチメディア振興センター)は、2007年12月20日より、ソフトバンクグループのTVバンク株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役社長:孫正義、以下 TVバンク)が開発した、P2P(ピア・ツー・ピア)技術をベースとする多人数同時動画配信システム「BBブロードキャスト」を利用して、株式会社ベネッセコーポレーション(以下、ベネッセ)のCS放送などで人気の専門チャンネル「ベネッセチャンネル」においてストリーミング映像配信実験を行います。
今回の実験では、ユーザーがP2P技術を正しく理解、安心して安全に利用できるようにするために、協議会で策定したガイドラインに基づき情報開示を積極的に行う予定です。

 「BBブロードキャスト」は、オーバーレイマルチキャストと呼ばれるP2P技術をベースとしており、各ユーザーのパソコンが他のパソコンと接続し、サーバーから送信されたデータを次々と相互に転送し合うことで、ネットワークへの負荷を分散しつつ特定の多人数に同時に高画質の動画コンテンツを配信することができます。すでに、ヤフー株式会社が提供する動画コンテンツポータル「Yahoo!動画」(http://streaming.yahoo.co.jp/)において同システムを使った各種動画コンテンツの配信が行われており、過去のイベントにおいて、最大同時視聴者数約4万9千人の実績を有しています。

 尚、協議会では、P2P技術を利用したネットワーク配信実験を通じて、P2Pに関する社会的理解の促進や、クライアント・サーバ型システムと比較したP2Pシステムの効率性・経済性等の優位性を検証していきたいと考えており、今後もP2P技術を利用した協議会加盟各社が実験を行う予定です。

■□ 視聴方法と視聴環境 ■□
視聴ページurl http://www.benesse.co.jp/channel/

 「ベネッセチャンネル」は、幼児、児童、生徒、主婦、シニア、など世代を超えたユーザー(視聴者)を対象としており、教育から娯楽まで多岐にわたる人気番組です。以下はその一例です。

★しまじろうが大活躍!・・・「しましまとらのしまじろう」
「しまじろう」とその家族、仲間たちが繰り広げる楽しさいっぱいの物語。
冒険、ファンタジー、心にじーんとくる人気アニメ番組です。



★ベネッセがおくる幼児向け情操・学習番組・・・「げんきすくすく」
しまじろうと一緒の「げんきたいそう」や英語・のりもの・・・親子一緒に工作をしたり、サンバやワルツのリズムで踊ったり、お子様が夢中になるコーナーがいっぱい。


★小学生向け英語番組 キッズ イングリッシュ!
英語のシャワーがたっぷり!
お子さまの英語の世界観を広げながら、楽しく学ぶことができます。


★小学生の疑問を自ら解決・・・「なぜ? なに? こども探検隊」
「なぜ?」「どうして?」と思う身近な疑問や不思議の数々・・・曜日ごとに「モノづくり」や「社会科見学」「実験」などの分野で小学生自身が解決していきます!


★中学生の夢を応援する・・・「熱血サポート! 夢応援」
サッカー、テニス、合唱や演奏・・・クラブ活動をがんばる中学生の夢を応援します。目標をもつ中学生を"その道のプロ"がサポートし、新しい一歩を踏み出す姿は感動もの!


★雑誌「サンキュ!」がお届けする生活情報番組・・・「サンキュ! Style」
平野寿将先生による「基本」を押さえた料理コーナーや、好評をいただいている100円Zakkaコーナーなど見逃せない情報をご紹介します。


★ベネッセ教育リポート 「生きる力」を育むリテラシー 読む 解く 表現する力
新学習指導要領やPISAテストで重視される「言語能力」や「知識の応用力」と「問題解決能力」について、研究事例の紹介とともにリポートします。


<必要なパソコンの推奨環境>
最小システム構成
  OS:Microsoft Windows Vista 日本語版 / Windows XP 日本語版 / Windows 2000 日本語版
  CPU:Pentium III 600MHz 以上
  メモリ:512MB 以上
  ブラウザ:Microsoft Internet Explorer 6.0 日本語版 以上
    (JavaScriptが有効になっている必要あり)
  ソフトウェア:Microsoft Windows Media Player 9シリーズ 日本語版 以上
  通信速度:下り平均1.5Mbps 以上
推奨システム構成
  OS:Microsoft Windows Vista 日本語版 / Windows XP 日本語版
  CPU:Pentium4 2GHz 以上
  メモリ:1GB 以上
  グラフィックカード/サウンドカード:DirectX 対応カード
  ブラウザ:Microsoft Internet Explorer 6.0 日本語版 以上
    (JavaScriptが有効になっている必要あり)
  ソフトウェア:Microsoft Windows Media Player 9シリーズ 日本語版 以上
  通信速度:下り平均 2Mbps 以上 / 上り平均 700Kbps 以上

※なお、Microsoft Windows Vista 64ビット版には対応しておりません。

※P2Pネットワーク実験協議会
  インターネット利用の急速な拡大とブロードバンド化の進展に伴い、今後のインターネット利用における映像配信はいよいよ本格化していくものと思われます。これに伴い、高品質・大容量の動画像等を有限の資源であるネットワークに安全かつ効率よく配信する必要性が重要となってまいりました。P2P(Peer to Peer)技術は、こうした需要にこたえる有効な技術手段です。こうした中、P2P技術の積極活用によりネットワーク混雑解消、トラフィック分散の手法の確立に向けては、実証実験が必要とされています。
  一方、コンテンツホルダーからは、低コストで効率的配信技術が求められています。他方、配信事業者からは、配信チャネルの多岐化・融合化戦略の一環として、CDNに代わる、あるいは補完する手段として、P2P技術が注目されています。ここでは、ユーザーの増加にも柔軟に対応できるスケーラビリティの確保、サーバーコストの削減等、配信の効率化、など期待が寄せられています。
  以上のような背景を踏まえ、P2Pに関する社会的理解の促進、技術的測定、今後解決すべき課題の抽出などを目的として、総務省支援の下、P2P技術ベンダー、通信事業者、配信事業者、及びコンテンツホルダーなどの関連事業者から構成する「P2Pネットワーク実験協議会(会長:東京大学大学院 浅見徹、事務局 財団法人マルチメディア振興センター)」が、平成19年8月9日に設立されました。

■P2Pネットワーク実験協議会:http://www.fmmc.or.jp/P2P/about.htm

■BBブロードキャストP2Pネットワーク実証実験サイト:
 http://bbbroadcast.tv-bank.com/jp/trial/index.html

(本件連絡先)

財団法人マルチメディア振興センター
P2Pネットワーク実験協議会事務局
p2p-info@fmmc.or.jp
TEL:03-5403-1090
FAX:03-5403-1092
(お問合せ用URL)
http://www.fmmc.or.jp/data/18/QAcontact.htm

※BBブロードキャストに関するお問合せ
ソフトバンク株式会社 広報室
TEL:03-6889-2300
E-mail:pr@softbank.co.jp