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世界の携帯電話事情 vol.2
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ブラジルはゆっくりと確実にマルチメディアに向かう

Telecom Italiaグループ傘下の TIM はブラジルにおけるマルチメディア・サービスのパイオニアの1つである。2006年の第3四半期に MMS(画像、音、テキストを組み合わせたマルチメディア・メッセージ)の利用者の数が2005年同期より287%の増加を記録した。一方、テキスト・メッセージ(SMS)は38%の伸びにとどまった。付加価値サービスの利用は58.8%伸び、これは音声通話利用の伸びを超えた。

ブラジル・インターネット開発委員会は、2005年8〜9月の間と2006年同期比の携帯電話サービスの利用者数の比較調査を行った。音声通話をする利用者数は98.19%から97.83%に減ったが、テキスト・メッセージの利用者は42.34%から60.51%に増えた。音楽やビデオへのアクセスは8.60%から13.5%に伸びた。インターネットへの接続は5.41%から7.04%へ増加した。写真や画像の送受信は4.08%から11.44%へと最大の伸びを示した。ゲームやスケジュール、目覚まし、計算機などの機能を利用したユーザー数は1.55%から3.09%へと倍増した。

利用者の個性に合わせた携帯向けコンテンツは、将来性があるビジネスになった。電子ゲームは、政府が報奨金を与えると決めた市場のすき間産業である。文化省を通じて政府は、コンテストで優勝したプロジェクト、アイデアの刺激、ゲーム開発、ゲームクリエーターの教育にも資金を出している。

ブラジル電子ゲーム開発者教会「Abragames」は2005年第1四半期に、この部門で活発な55のブラジル企業を挙げた。大多数(63%)はコンピューターに焦点を当てており、携帯電話に焦点を当てた企業は22%に過ぎなかった。Abragames の通信とマーケティングの副会長で Delirus の取締役のアンドレ・ペンハによると、携帯電話部門の拡大に合わせ、この割合も多くなっている。利用者は「ヤングもアダルトも男も女も同じくらい」で、「アッパーミドルクラスの家庭での成長が伸びている」と言明した。

「ゲームは、娯楽の中で一番成長が早い部門です」とペンハ氏は説明する。携帯電話のゲームは、「旧式となったシステムに取って代わる技術の発展」からも、携帯電話の利用者数の増加からも利益を受ける。彼の意見では、国産ゲームには利点がある。なぜなら、それらはポルトガル語であるため、既に一定の成功を収めるからである。製作者は小規模であるため、大きな挑戦に直面している。合併と吸収を通じて大きくなるか、特化して大企業にサービスを売るか、消えてしまうかである。その理由は大規模で国際的な企業が携帯電話の過剰生産に投資するからである。

ペンハは、ゲームコンソール(据え置き型ゲーム機)での昔の成功を生かし、未発表の技術の危険を避けながら、3Dゲームに進出することが近い将来の傾向であると示唆した。

撮影カメラマンのエスミール・フィルホ氏は早くから携帯電話での動画撮影に挑戦してきた。音楽・技術祭「ノキア・トレンズ」に招待された彼は、サンパウロの中心にあるイベラプエラ湖に紙製の4メートルのボートが進水する様子を携帯電話で撮影した3分間の映像を披露した。携帯電話で撮られた映像はこれまでほとんど無く、会場を沸かせ、携帯電話事業者の賞賛を集めた。「今では、動画撮影機能付き携帯電話が売られるようになった」とエスミールは言う。しかし、携帯電話を使って動画を撮影する人は少ないであろう。ブラジルではハイエンド携帯は極めてまれで、ほとんどの利用者は、基本的な機能を持つローエンド携帯電話を持っている。それでも、「このニューメディアは大きな可能性を持っており、わたしを魅了するんです」と彼は語った。

現在、携帯電話事業者は顧客獲得の激しい競争の中、市場を広げるためにそれぞれ、違ったやり方をとっている。クリスマスの前に事業者は、通話プランの契約を結ぶ場合には、シンプルな携帯電話をただ同然な価格で提供し、プリペイド・カードを買おうとしている人たちには高い価格で販売した。サンパウロ州工業連盟の技術部長でブラジルのモトローラ社の元社長であるファビオ・グリンスパン氏によると、「これは、事業者が電話サービスで大きくもうける代わりに、電話機の購入に補助をしているからである。メーカーには価格を下げるよう圧力をかけている。」と語った。

だが、その結果は?ブラジルには2006年末現在、人口1億880万人が暮らし、1億台の携帯電話があると言われている。80%以上がプリペイドのサービスである。なぜなら、ほとんどが着信のためにだけに使われているからだ。

ブラジルの携帯電話の事業者は、各種のパッケージやボーナス特典で顧客獲得競争をしている。
VivoはスペインのTelefonicaグループ傘下。
Claroは、メキシコのTelmexグループ傘下。
テレコム・イタリア・グループの傘下であるTIMはブラジルのマルチメディア・サービスのパイオニアである。2006年の第3四半期にMMS利用者の数で2005年同期より287パーセントの増加を記録した。
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