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世界の携帯電話事情vol.1
ラファエラ・スカグリータ
ローマ在住のフォト・ジャーナリスト、ビデオ制作者。現在、各種メディアで活躍中。イタリアのテレビ、Rai3では国内問題と司法について短い調査ドキュメンタリー・シリーズを制作中。全国紙ジョルナレ、イタリア版ヴォーグへの寄稿者。イタリアの通信社ANSAの東京特派員を務めていた時には、日本、韓国、東南アジアをカバー。東京から、レプブリカ、コリエレ・デラ・セラ、パノラマ、ヴォーグ、ディアリオへ特別寄稿もしていた。1999年にフルブライト奨学金でニューヨークに渡り、反グローバライゼーションについての映画と、日本で上映されたEye-linkというアート・ドキュメンタリーを制作。1996年から1999年まではブリュッセルに滞在、モンド、コリエレ・デラ・セラ、イタリアのテレビ、テレモンテカルロ(TMC)の特派員を務め、欧州統合、汚職を取材した。
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イタリア:携帯電話はステイタス・シンボル -ラファエラ・スカグリータ-

ローマ ー イタリアにおいては、携帯電話は通話の道具や高速通信手段であるばかりでなく、その所有と使用はステイタス・シンボルやキャリアアップの手段となりえる道具でもある。

 携帯電話は、現実ないし仮想現実を映す装置であると同時に、それは会社や銀行、公的組織を駆り立てて、イタリアの通信システム(現在は赤字である)である「帝国」を作り出す経済的原動力ともなった。「帝国」とは、1994年から2001年にかけて欧州委員会が求めた民営化で、イタリアの主要通信事業者となったTelecom Italiaである。

 1994年、Telecom Italiaはイタリアにおける移動電話システムにおける唯一の事業者として生まれた。2001年、民営化が実施されると、PirelliがTelecom Italiaの株を取得した。ジャーナリストのジセッペ・オッドとジョバンニ・ポンスが書いたイタリアにおける通信の著作にあるデータによると、Telecom Italiaは現在、2700万の固定電話と2400万の携帯電話の利用者を有している。

 このような動きは携帯電話技術で競争的な市場を生み出し、消費者市場を育てた。利用者は携帯電話──telefoninoと呼ばれる──を生活必需品として取り扱っている。

 「携帯電話にハンド・フリー・ヘッドセットのBluetoothをつければ、昼食をとっているときでも、仕事は進み、これはすごい技術革新で、携帯電話があれば電子メールを読め、記事を書き、緊急ニュースをリアルタイムで知ることができる。どんなときにも連絡が取る。」とローマの新聞の編集長は言う。

 しかし、どの技術でもそうであるように、否定的な面もある。「私生活にとっては、これは悪夢だ。わたしはいつも見張られている」と語る彼は、だれに見張られているのか。「わたしの妻だ。この秘密警察に監視されるのはごめんだな」とこの編集者は皮肉まじりに言う。

 イタリアの人口は5700万人、欧州における最大の消費者市場の一つである。しかし、この通信市場はあまり知られていないが、政治的、財政的に大成功をおさめた。政府の統計によれば、3000万人以上が携帯電話を持ち、そのうち半分は恐らく2台の携帯電話を持つ。ひとつは仕事用、もうひとつは私用である。

 子供たち、ティーンエイジゃー、青年、働き盛り、老人。イタリアでは皆がつながっている。人々の間の通信の状況について詳細な調査はないものの、いくつか例がある。

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