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　イタリア事業再構築計画の一環として361人を解雇するとしていたフェデックス・エクスプレス-TNTは、解雇を撤回することで、運輸労組と土壇場の合意を果たした。
　イタリアの国内法で合意期限と定められた7月5日、労使双方の当事者は、労働省で開かれた会合で、解雇を一切伴わない妥協案に合意した。代わりに220人が他営業所に異動し、残りの対象者には、希望退職優遇措置が来年4月まで延長して適用される。
（Filt-Cgil、CEP Research 2018年7月6日等）
 
（ひと言）
　2016年5月、フェデックスは同業大手のTNTエクスプレスの買収を完了し、世界各地で事業統合を行っている。イタリアでもフェデックスは、4月、イタリア国内の26営業所（フェデックス24か所、TNT 2か所）を閉鎖して361人を解雇し、115人を他営業所へ異動させる計画を示したが、この計画に反対して従業員が起こしたストライキは国民の抗議行動に発展していた。事態の収拾を求めたコンテ新首相は、抗議する労働者たちに会い、新政権を信頼してほしいと説得するに至った。