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2018.10.15

  • ICTワールドニュース
  • シンガポール

【シンガポール】シングテルとAIS、アジア初の国境を越えるモバイル決済システム「VIA」の提供を開始

通信事業者のシングテル・グループは10月2日、タイ通信大手AISおよびタイの銀行大手カシコン・バンクと共同で、国境を越えるモバイル決済アライアンス「VIA」の結成を発表した。VIAのシステムにより、シングテルとAIS加入者は、モバイル決済アプリ「シングテル・ダッシュ」「AISグローバル・ペイ」および「ラビットLineペイ」を利用した透明性の高い、シームレスで安全なQRコードでの決済サービスをシンガポールとタイの両国で提供することが可能となる。2017年中には8,000万人の観光旅行者がシングテルの出資先であるアジア市場を訪れており、その内シンガポールとタイ両国を行き来している人数は150万人で今後も着実に増加することが予想されている。

同アライアンスは通信事業者と非通信事業者のモバイル決済システムを、国境を越えて共通化し、両国を訪れた消費者が自国でのモバイルウォレットをそのまま利用可能にした初のイニシアティブである。シングテルは今後、インドのエアテル、フィリピンのグローブ、インドネシアのテルコムセルなどにも各国の規制に従いながら、段階的に同アライアンスを拡大していく意向である。

シングテルのArthur Lang最高経営責任者は今回の取り組みについて、アジア地域の断片化した異なるモバイルウォレットシステムを統合することを目的としており、同グループが保有する7億以上の顧客ベースの決済体験を充実させ、また東南アジア諸国連合(ASEAN)が目指す金融包摂および単一デジタル市場の実現へ向けてモバイル決済システムの統合は大きな機会をもたらすであろう、とコメントしている。