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2018.06.26

  • ICTワールドニュース
  • 英国

【英国】デジタル・文化・メディア・スポーツ省、データ利用加速化に向けた政策パッケージを公表

デジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)は6月13日、英国におけるデータ利用の加速化を進めるための一連の政策パッケージを公表した。主な内容は以下のとおり。

*「AI修士号プログラム(AI master’s programme)」の創設
英国コンピュータ協会(BCS)及びアラン・チューリング研究所が大学や主要企業と協力し、AIに関する新たな産業向け修士号プログラムを創設し、高度技能者の増加を図るとともに、英国のテック産業が将来的に繁栄するために必要な人材の供給を支援する。同プログラムは、英国のAI産業が繁栄・成長するために政府・産業界・アカデミアが実施すべき取組みに関するレビュー「Growing the Artificial Intelligence Industry in the UK」(2017年10月)の中に盛り込まれた勧告の一つに沿ったものであり、同プログラムは2019年にスタートする予定である。
*「データ倫理イノベーションセンター」の設置
同センターは政府の「デジタル憲章」の中核であり、テックセクターの競争力を高め、ビジネスの安定性を図るイノベーションフレンドリーな規制において英国が世界の指導的役割を担うことを目指す。同センターの設置によって安全で倫理的かつ革新的なデータ利用を促進し、AI活用によるビジネス機会をものにするためのグローバルな取組みを英国が先導できるよう取り組む。同センターの役割・目的・活動に関する公開諮問を開始するほか、併せて同センターを運営する技術・専門性を持った人材の募集を開始する。
*「国家データ戦略(National Data Strategy)」の策定
DCMSは、国民のその利用に対する信頼を確保しながら、英国経済及び政府のデータが持つ潜在的可能性を解き放つための「国家データ戦略」を策定する。
*「データ倫理枠組み(Data Ethics Framework)」の構築
英国政府は、公的セクターによるデータ利用に関するデータ倫理分野におけるグローバルな議論をリードしている。公務員による適切なデータ利用及び政策・サービスの制度設計を目的としたベストなエビデンスの提供のための質の高いグローバルな基準を維持する必要があり、そのための新たな「データ倫理枠組み」を構築する。本枠組みは、公務員が政策・サービスの制度設計に際して勘案すべき論点を議論する、国家レベルでは唯一の取組みである。
*「デジタルカタパルト」への支援
DCMSは、IoT関連のイノベータや新興分野を支援するためのデジタルカタパルトによる取組みに35万ポンドを拠出する。本資金は、英国のIoTプロジェクトと連携し、英国民がネットに接続した端末や技術を安全に利用できるよう支援する。
*デジタルスキルパイロット地域の指定
デジタルスキルパイロット地域としてイングランドを構成するリージョンの一つである南西イングランドを指定し(注:もう一つは北西イングランドのランカシャー州)、地域におけるデジタルエコノミーの推進のための新たなデジタルスキルパートナーシップを構築する。

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