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2018.05.15

  • ICTワールドニュース
  • 米国

【米国】T-モバイルとスプリント、合併で合意

 T-モバイルとスプリントは、4月29日、合併に合意したことを発表。T-モバイルが、260億ドル(約2兆8,525億円)超相当の株式交換でスプリントを買収することになる。両社は、この合併が雇用を創出し、米国が5G通信網構築競争で中国に勝つことを支援すると主張。このため、規制当局の承認も得られるはずと自信を見せている。しかし、AT&Tのタイム・ワーナー合併を阻止する訴訟を起こした規制当局は、この合併にも厳しい目を向けることが予想されている。
 
 新会社は、T-モバイルの社名を継承する予定。新会社の移動通信加入者数は1億2,700万人となり、ベライゾンの1億1,600万人、AT&Tの9,300万人を上回る。新会社のトップとなることが決まっているT-モバイルのジョン・レジャーCEOによると、新会社は5G技術に対応するためのネットワーク・アップグレードに今後3年間で400億ドル(約4兆3,884億円)を投資する予定。同氏によると、新会社は、米国で最高のネットワーク容量、より安い料金、雇用創出、ルーラル地域でのサービス改善をもたらすとしている。両社は2019年前半には合併を完了したいとしている。
 
 レジャー氏は、今回の合併は、携帯電話会社が4社から3社に減るという話ではなく、この融合が進む市場においては、現在、ケーブル事業者や移動通信事業者といった7社から8社の大きな競争相手がいるとしており、また、この合併はAT&Tやベライゾンの料金をさらに引き下げる可能性があるとしている。新会社は、T-モバイルの親会社ドイツテレコムの持ち分が42%となるが、同社は役員14人の内、9人までを指名。また、ドイツテレコムは新T-モバイル株69%分の議決権を取得する。