2018.06
インドTRAIが公共安全LTEの全国網整備を提案
インド電気通信規制庁（TRAI）は2018年6月4日、次世代PPDR（Public Protection and Disaster Relief：公衆保護及び災害救援）通信ネットワークとして、3GPPの公共安全LTE技術に基づく全国ブロードバンドネットワークを整備することを提案し、2×10MHzの周波数を無償でブロードバンドPPDR（BB-PPDR）に配分することを政府に求めた（注2）。
TRAIの提案では、政府がBB-PPDR専用ネットワークの資金を提供し、BSNLやMTNLなどの携帯電話事業者が、主要都市、国境地帯、災害の多い地域、センシティブな地域に、専用周波数を使用するネットワークを整備する。
TRAIは、BB-PPDRに配分する周波数として、アジア・太平洋電気通信共同体（APT）の周波数アレンジメントに従い、814-824／859-869MHzを割り当てることを決定した。さらに、BB-PPDRネットワークの将来的な拡張性を踏まえて、440～470MHzから20MHz幅（450～470MHzが望ましい帯域）を確保する方針が示されている。