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2018.06

  • 香港
  • 電波関連
香港、免許不要帯域の5GHz帯におけるLTEサービス提供へ
香港の通信規制機関CA(Communications Authority)は、2018年6月、モバイル通信事業者(MNO)が、免許不要帯域である5GHz帯において、LTE等の第4世代(4G)移動体サービスを提供することを認める決定を下した。同帯域では、現在、公衆無線LAN等の免許不要サービスが提供されているが、今回の決定により、MNOは、「5GHz共有バンド」(5GHz Shared Band)を使って4Gサービスを提供する「免許アシストアクセス」(Licensed Assisted Access:LAA)が可能になる。主な内容は以下の通り。
 
  • 対象帯域:5GHz帯の5150 - 5250 MHz(100MHz幅)、5250 - 5350 MHz(100MHz幅)、5470 - 5725 MHz(255MHz幅)、5725 - 5850 MHz(125MHz幅)の計580MHz。
  • 対象事業者:LAAを提供する事業者は、施設ベース免許人(United Communications Lisencees)であるMNOのみに限り、これら事業者が共用ベースで同帯域を使用する。
  • 認可手続き:LAA提供の際は、CAに対し、サービス申請を行い、既存免許の改定を行い、CAの認可を得る。
  • 規制:LAAに対しては、既存のモバイルサービスの免許下で課されている規制と同様の規制を課す。
  • 技術要件:無線LAN等の他の無線機器が、同帯域内で既に電波を発信していないことを確認する「LBT」(Listen Before Talk)技術を強制的に装備させる。
  • 特記事項:「5GHz共有バンド」の使用に際しては、他の利用者からの干渉に関して技術的に調和されず、同じ周波数帯域内で運用される他の無線設備により引き起こされる干渉から保護されない。
 
MNOには、これまで3GHz以下の計552MHz幅が割り当てられており、CAは、「5GHz共有バンド」の追加使用により、高速モバイル通信サービスの質と容量の拡充が大きく進むと見込んでいる。