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物流ワールドニュース

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2018.04.09

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  • ニュージーランド

【ニュージーランド】キウィ・グループ、ITプロジェクトの失敗で上半期は大幅減益

 キウィ・グループ・ホールディングス(Kiwi Group Holdings Limited: KGHL)は、ITプロジェクトの失敗に伴う費用が膨らんだことから、2017-18年度上半期(2017年7月1日~12月31日)は利益を32%減らした。
 この期間の純利益は、前年同期の6,500万NZドルから4,400万NZドルに落ち込んだ。最終損益には、ITプロジェクト「コアモッド(CoreMod)」(欧州大手ソフトウェア会社SAP社の銀行システムへの入れ替えプロジェクト)についての損失が含まれている。
 2017年通期の利益は、キウィバンクの中核システムの現代化を目指した「コアモッド」プロジェクトの減損費用9,000万NZドルを計上したことにより、半分以下に減少した。
 株主のニュージーランド・ポストは、同プロジェクトへの4,000万NZドルの資本コミットメントに疑念を示し、「キウィバンクの取締役会は、現行のプロジェクトは目的を果たしそうにないと考えている」と述べた。
(Kiwi Bank 2018年2月23日等)
 
(ひと言)
 キウィ・ホールディングスは、キウィバンク(Kiwibank)、キウィ・ウェルス(Kiwi Wealth)、キウィ・インシュアランス(Kiwi Insurance)を傘下に置く。
ニュージーランド・ポストはキウィ・グループ・ホールディングスの株式を一部、2016年10月に2政府機関(ニュージーランド年金基金(NZ Super Fund)へ25%、事故補償制度(Accident Compensation Corporation: ACC)へ22%)に売却している。これら2政府機関の株主とともに、国有株式会社であるニュージーランド・ポストが引き続き、過半数株を保有しており、キウィバンクは国有会社である。ニュージーランドでは、かつて外資系銀行が都市部に集中し、地方の多くの国民が金融サービスを受けられない状況だったため、「ニュージーランド資本の国民銀行を復活させる」として2002年、キウィバンクがニュージーランド・ポストの完全子会社として設立された。