2018.06.05
【EU】欧州議会、フェイスブックのザッカーバーグCEOに厳しい姿勢
フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOは5月22日、欧州議会の公聴会に出席し、個人情報流出問題について改めて謝罪した。議員からは、同社のデータ・プライバシー対策やフェイクニュース、過激派のプロパガンダへの対応について厳しい質問が相次ぎ、フェイスブックの市場独占を懸念する声も聞かれた。ザッカーバーグ氏は、市場独占に対する懸念については、ソーシャルメディアやコミュニケーションの分野では多くの競争相手がおり、毎日のように新たなライバルが登場していると説明したが、議員の1人は、この回答に「自動車製造を独占している会社が、交通手段としては飛行機や電車、自転車もあると言っているようなものだ」と不満を示した。欧州議会でのザッカーバーグ氏に対する聴取は、米議会での公聴会に比べてかなり厳しい空気の中、およそ90分間続いた。