平成23年2月16日
報道資料
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ネットワーク高度利用推進協議会シンポジウム
「商用P2P、クラウド、キャッシュを活用したネットワーク効率化最新動向」の開催について

1.趣旨

 インターネット利用環境のブロードバンド化や利用端末の高性能化が進み、近年では高画質の動画をインターネットで配信するサービスが増えるなど流通する情報も大容量化しています。総務省が公表している「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」によれば、我が国のブロードバンド契約者のダウンロードトラヒックは増加し続けています。
 このような背景の中、P2P(Peer to Peer)あるいはキャッシュ技術は、限られたネットワーク資源を効率的に利用するための有効な技術として期待されており、設備投資の抑制、電気消費量の低減への期待感などから映像配信サービスでの利用やISPにおけるキャッシュの導入が始まっています。
 本シンポジウムでは、これまで取り組んできた商用P2Pソフトウェアにおける、ネットワークの効率的利用に関する実証実験についての成果を発表するとともに、ビジネス利用が定着してきたP2P技術によるコンテンツ配信ビジネスの最新動向や、ソリューション事例を紹介します。
 また、昨年施行の著作権法改正に伴い、P2Pと並び新たなネットワーク効率化の技術として注目されつつあるキャッシュ技術に関する実証実験の成果発表、ならびに、最新のビジネス利用についてご紹介します。

2.主催者等

主催:ネットワーク高度利用推進協議会
共催:エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
後援:総務省、財団法人マルチメディア振興センター

3.対象者

コンテンツホルダー、配信事業者、通信事業者、ISP、技術ベンダー、報道関係者等、
その他一般の方々(定員100名)

4.参加費

無料

5.概 要

(1)日時

平成23年3月2日(水)10:30~16:30(10:15開場)

(2)場所

六本木アカデミーヒルズ49階 「スカイスタジオ」

六本木アカデミーヒルス

49階へは、エントランスフロア右奥のエレベーターホールへお進みください。 詳細は http://www.academyhills.com/aboutus/map.html もご覧ください。

6.参加申込方法

http://www.fmmc.or.jp/P2P/pub/sympo/entry.html より、お申し込みください。登録完了しましたら、  登録証をご登録頂いたメールアドレスにお送りいたしますので当日ご持参ください。こちらのページから登録できない場合は、件名に「ネットワーク高度利用推進協議会シンポジウム申込」とご記入の上、上記画面の入力項目をご記入の上、p2p-info@fmmc.or.jp までお知らせください。

7.プログラム

別紙 参照 (クリックすると別紙に飛びます)

8.ライブ配信

 当日、会場に来られない方のためにシンポジウムの内容をP2Pライブ配信する予定です。
 視聴先URL等につきましては、決まりしだいネットワーク高度利用推進協議会のホームページに掲載 します。

 

※「ネットワーク高度利用推進協議会」について
 ネットワーク高度利用推進協議会(旧称「P2Pネットワーク実験協議会」)は、P2Pに関する社会 的理解の促進、技術的な検証及び今後解決すべき課題の抽出などを目的として、総務省支援の下、P2P技術ベンダー、通信事業者、配信事業者及びコンテンツホルダーなどの関連事業者が主体となって、平成19年8月9日に設立されました。
平成21年4月1日より、名称を「ネットワーク高度利用推進協議会」に改め、ブロードバンド環境 における新たなネットワークサービスの振興及び地方への普及に向け、P2P技術を含めたキャッ シュ技術全般に対象を拡大して活動しています。

◆ネットワーク高度利用推進協議会(http://www.fmmc.or.jp/p2p_web/

お問合せ先
財団法人マルチメディア振興センター
 ネットワーク高度利用推進協議会事務局 p2p-info@fmmc.or.jp
 (問合せ用URL)http://www.fmmc.or.jp/data/18/QAcontact.htm
 〒105-0001 東京都港区虎ノ門三丁目22-1 秀和第二芝公園三丁目ビル 2階
 Tel 03-5403-1090 Fax 03-5403-1092


別紙:プログラム

◆10:30【オープニング】

(1) ネットワーク高度利用推進協議会 会長挨拶

東京大学大学院 教授 浅見 徹

(2) 総務省挨拶

総務省

◆10:40~12:00【セッション1】ネットワーク高度利用推進協議会の活動成果

ネットワーク高度利用推進協議会におけるH22年度の活動成果について発表いたします。

(1)協議会活動について

活動のトピック、及び各ワーキンググループの活動の概要についてご紹介します。

東京大学大学院 教授 江﨑 浩

(2) ネットワーク効率化ワーキンググループの成果発表

ネットワーク高度利用推進協議会における実験系ワーキンググループの成果として、P2Pネット ワークの効果の検証および課題解決に向けた取組、日本のネットワーク環境に最適化したP2P 技術によるネットワークの効率的利用に係わる実証実験、国際標準化活動へのフィードバック の取組等についてご紹介いたします。

NTTコミュニケーションズ株式会社
先端IPアーキテクチャセンタ 担当部長 山下 達也
    日本電信電話株式会社
NTTサービスインテグレーション基盤研究所 研究主任 亀井 聡

(12:00~13:00 休憩)

◆13:00~15:00【セッション2】P2P技術を利用したソリューションの事例

様々な分野における商用P2Pによるコンテンツ配信ビジネスの最新事例・動向についてご紹介します。

(1) P2Pライブ配信を活用した最新の事例

~学びのライブ配信局”マナビューイング”が世界に向けて切り拓く新しい学びの形、ロケット 打ち上げライブ配信による体験の共有~

ウタゴエ株式会社
代表取締役社長 園田 智也

(2) 「NHK全国学校音楽コンクール」コンテンツ制作におけるP2P技術の活用について

「NHK全国学校音楽コンクール」におけるP2P技術を活用した複数会場同時ライブ中継、ニア リアルタイム動画制作の事例と、スポーツ中継等での今後の活用方法の開発について報告します。

日本放送協会
編成局デジタルサービス部 湯原 裕章

(3) 自律分散技術「smartwire」を活用した映像ソリューションのご紹介

「smartwire」は、「共有メモリ」という概念を実装した新しいP2P通信技術です。本技術を用いて 試作した映像会議システムを、社内網+クラウド環境にて動作させた事例についてご紹介します。

NTTコムウェア株式会社
サービス事業本部事業推進部BPO推進部門 担当課長 八重 光男

(4) クラウド+HTML5時代に向けたP2P映像配信ソリューション「シェアキャスト・ネクスト」

2011年に2回実施した事業仕分け中継の事例等を踏まえ、ライブとオンデマンドを統合し、PCや スマートフォン等のマルチデバイスを対象とするクラウド上でのP2P配信の可能性について報告 します。

株式会社ビットメディア
代表取締役社長 高野 雅晴

(15:00~15:10 休憩)

◆15:10~16:20【セッション3】キャッシュ技術を利用したソリューションの事例

国内外におけるキャッシュ技術を利用した最新事例・動向について紹介します。

(1) 平成22年1月施行済の著作権法改正について

既に平成22年1月に施行済の著作権法改正のうち、キャッシュ等に関する部分の概要について 紹介します。

総務省 総合通信基盤局 電気通信事業部
データ通信課課長補佐 田中 博

(2)海外キャッシュ導入事例とその用途について

東南アジア、中東、アフリカの導入事例を紹介しつつ、国や地域によって様々な目的によるキャッ シュ導入と導入に当たっての技術面でのポイントについて紹介します。

株式会社ARA技術 日本支店
支店長 文 昌燮

(3)キャッシュの運用・導入事例

昨年度のキャッシュシミュレーションに加え、本年度はキャッシュの実測を実施しました。その中で 特に、キャッシュ導入を検討されているISP/CATV事業者に参考となる『実際の導入効果』、『導入 時の検討事項』、『導入中に問題になった点』、 『今後に向けての課題』について発表します。

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
情報通信技術第3部 部長代行 中林 哲也

◆16:20~16:30【クロージング】 

以上

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