総務省の平成20年「通信動向調査」によると、2009年1月時点におけるわが国のインターネットの人口普及率は、75%に達し、世帯におけるブロードバンド回線の割合は73%を超え、その内の39%は光回線がしめるなど、わが国は世界有数のブロードバンド大国と言えます。ブロードバンド回線利用者の増加とともにインターネット利用の急速な拡大が進み、高品質な動画等の大容量コンテンツの配信ニーズが急速に拡大したため、近年のブロードバンド契約者のトラヒック総量は毎年20〜40%の割合で増加しています。
このような背景の中、P2P(Peer to Peer)を含むキャッシュ技術は、限られたネットワーク資源を効率的に利用するための有効な技術として期待されるとともに、低コストで高品質な動画配信サービスを提供できることからP2P技術を利用したサービスが定着しつつあります。大学の遠隔授業、業務用カラオケ、ゲーム機、NAS(Network Attached Storage)等、P2P技術が身近な製品に組み込まれ、一般の方が気づかずに利用するケースが増えています。また、P2P技術は設備投資の抑制、電気消費量の低減等が期待できるなど、グリーンITとしての期待も高まっており、大手ISPからは、B to B市場向けに映像配信サービスの提供が始まっています。
本シンポジウムでは、本協議会のH21年度の成果発表をはじめ、ビジネス利用が定着してきたP2P技術によるコンテンツ配信ビジネスの現状や最新動向を中心としたP2Pソフト開発ベンダー、サービス提供企業等によるソリューション事例等のご紹介とパネルディスカッションを通じて、P2P技術やキャッシュ技術の社会的理解を深め、P2P技術等を利用したビジネスの拡大を図ることを目的として開催します。
主催 |
:ネットワーク高度利用推進協議会 |
共催 |
:財団法人 マルチメディア振興センター |
後援 |
:総務省 |
コンテンツホルダー、配信事業者、通信事業者、ISP、技術ベンダー、報道関係者等、
その他一般の方々(定員200名)
無料
(1)日時
2010年3月16日(火)10:30〜16:35(10:15開場)
(2)場所
機械振興会館 地下二階ホール
http://www.fmmc.or.jp/P2P/pub/sympo/entry.htmlより、お申し込みください。
登録完了しましたら、登録証をご登録頂いたメールアドレスにお送りいたしますので当日ご持参ください。こちらのページから登録できない場合は、件名に「ネットワーク高度利用推進協議会シンポジウム申込」とご記入の上、上記画面の入力項目をご記入の上、p2p-info@fmmc.or.jp までお知らせください。
なお、会場の都合により、参加受付につきましては先着順とさせて頂きますので、あらかじめご了承ください。
別紙 参照
当日、会場に来られない方のためにシンポジウムの内容をP2Pライブ配信する予定です。
視聴先URL等につきましては、決まりしだいネットワーク高度利用推進協議会のホームページに掲載します。
※「ネットワーク高度利用推進協議会」について
ネットワーク高度利用推進協議会(旧称「P2Pネットワーク実験協議会」)は、P2Pに関する社会的理解の促進、技術的な検証及び今後解決すべき課題の抽出などを目的として、総務省支援の下、P2P技術ベンダー、通信事業者、配信事業者及びコンテンツホルダーなどの関連事業者が主体となって、平成19年8月9日に設立されました。
平成21年4月1日より、名称を「ネットワーク高度利用推進協議会」に改め、ブロードバンド環境における新たなネットワークサービスの振興及び地方への普及に向け、P2P技術を含めたキャッシュ技術全般に対象を拡大して活動しています。
◆ネットワーク高度利用推進協議会(http://www.fmmc.or.jp/p2p_web/)
【午前の部】
◆10:30【オープニング】
(1) |
ネットワーク高度利用推進協議会 会長挨拶 |
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東京大学大学院 教授 浅見 徹 |
(2) |
総務省挨拶 |
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総務省 総合通信基盤局 電気通信事業部部長 福岡 徹 |
◆10:40〜11:45【セッション1】 ネットワーク高度利用推進協議会の活動成果
ネットワーク高度利用推進協議会におけるH21年度の活動成果について発表いたします。
(1) |
「商用P2Pを利用したサービス/ソフトウェアに関するガイドライン 準拠マーク」について |
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慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特別研究講師 斉藤 賢爾 |
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(2) |
ネットワーク効率化ワーキンググループの成果発表 |
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ネットワーク高度利用推進協議会における実験系ワーキンググループの成果として、P2Pネットワークの効果の検証および課題解決に向けた取組、日本のネットワーク環境に最適化したP2P技術によるネットワークの効率的利用に係わる実証実験,国際標準化活動へのフィードバックの取組等についてご紹介いたします。 |
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NTTコミュニケーションズ株式会社
先端IPアーキテクチャセンタ 担当部長 山下 達也
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日本電信電話株式会社
NTTサービスインテグレーション基盤研究所 研究主任 亀井 聡 |
◆11:45〜12:00、13:00〜14:40【セッション2】 「P2P技術を利用したソリューションの事例
ネットワーク高度利用推進協議会におけるH21年度の活動成果について発表いたします。
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(1) |
P2P技術を活用した教育イベント番組収録の映像配信について |
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NHK全国学校音楽コンクールの九州/関東甲信越/東北ブロックコンクールのシェアキャストによるライブ中継事例と今後の方向性について報告します。 |
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日本放送協会 編成局デジタルサービス部 副部長 辻 俊一 |
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(12:00〜13:00 休憩)
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【午後の部】
(2) |
Einyで実現する大容量データの活用事例 |
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株式会社エクシングが提供するカラオケJOYSOUNDの新機種「CROSSO」に搭載された活用事例とメリットについてご紹介します。 |
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株式会社エクシング エンタテイメントビジネス事業部 うたスキビジネス部
うたスキWEB開発G 堀江 昌弘 |
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ブラザー工業株式会社 ネットワークソリューションズSBU
プロデューサー 日比野 義彦 |
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(3) |
「WinnyからSkeedCast2へ」 |
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Winnyから始まり、商用プラットフォーム展開から約4年。これまで蓄積したノウハウを活かして開発したSkeedCast2が提供する先進機能及び導入事例を交えた利用シーンをご紹介します。 |
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株式会社ドリームボート セールス&マーケティングディビジョン
シニアアカウントマネージャ 三木崇 |
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(4) |
クラウド環境を駆使したP2Pライブ配信「シェアキャスト・クラウド・エディション」 |
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Amazon EC2だけでなく、国内でもクラウドサービスが登場してきた。こうした環境を活用したサービス事例を交えながら、P2P+クラウド環境の可能性について報告します。 |
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株式会社ビットメディア 代表取締役社長 高野 雅晴 |
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(5) |
UG Live : Flashでのスケーラブルライブ配信が創造する事業 |
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従来は、Windows MediaのP2Pライブ配信が大半でしたが、ウタゴエがFlashでのP2Pライブ配を提案する事で実現する、新たな映像配信をご紹介します。 |
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ウタゴエ株式会社 代表取締役社長 園田 智也 |
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(6) |
商用P2Pによるコンテンツ配信ソリューション事例 |
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オンラインゲームの配信事例(B2C)やデジタルサイネージの配信事例(B2B)等、最新の商用P2Pによるソリューション事例をご紹介します。 |
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日本ラッド株式会社 取締役 プロダクトマーケティング事業本部長 須澤通雅 |
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(14:40-14:50 休憩) |
◆14:50〜16:30【セッション3】パネルディスカッション
〜P2P技術を含むキャッシュソリューションがもたらすビジネス資源の有効活用〜
コーディネータ: |
東京大学大学院 |
教授 浅見 徹 |
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パネリスト: |
総務省 総合通信基盤局 |
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電気通信事業部 データ通信課課長補佐 大西 公一郎 |
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東京大学大学院 |
教授 江ア 浩 |
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株式会社IIJイノベーションインスティテュート
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研究開発部 チーフ・アーキテクト 藤田 昭人 |
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NTTコミュニケーションズ株式会社
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先端IPアーキテクチャセンタ 担当部長 山下 達也 |
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NECビッグローブ株式会社 |
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基盤システム本部 統括マネージャー 岸川 徳幸 |
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Bit Torrent株式会社 |
事業開発部 マネージャー 室川 豪 |
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株式会社ビットメディア |
代表取締役社長 高野 雅晴 |
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◆16:30〜16:35【クロージング】
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